アジア競技大会馬術競技速報 6
2006.12/11
 

障害初日、日本大苦戦
団体第1回戦7位 1位はサウジアラビア


12月10日9時、障害馬術の団体第1回戦が始まりました。競技場は朝から焼け付くような暑さです。競技開始に先立って昨日同様、クロスカントリー走行中に事故で亡くなった韓国のキム.ヒュン.チル選手を悼む黙祷が捧げられました。 竹田恆和JEF副会長がJOC会長としてのアジア競技大会における多忙な任務の中を縫って駆けつけ、熱心にコース下見をしている姿も見られました。
真円を描くアリーナの馬場上に設置された障害は13個、16飛越、高さ140cm、距離600m、速度350m/mim、規定タイム103秒、制限タイム206秒。コースデザイナーはドイツのオラフ・ピーターセンJr。日本でもなじみの深い有名なコースデザイナー、オラフ・ピーターセン氏の子息です。
団体参加15カ国(国と地方)と個人参加4名(レバノン、キルギスタン、中国、モンゴル)の計64人馬がスタートします。障害競技が始まると、観客席も今までにないにぎわいです。

1番目カザフスタンのモロトスキー選手が2反抗失権で、日本の近森広行選手とスマートシール号の出番となりました。調子に乗れず落下が多く、減点 24を喫しました。続くクゥエートのアル・ケビジ選手とコーリノ3号が1落下、4番目の韓国ソン・サン・ワク選手と芦毛のクリントン3号がノーミスで決めてきました。ドイツのショッケメーレ厩舎で研修している選手です。続いてアラブ首長国連邦のうら若い女子選手、シェイカ・ラ・アルマクツーム(21歳)とカラスカドゥセミリー号が素晴らしい走行で減点0。
サウジアラビアからはシドニーオリンピックの銅メダリスト、カレド・アルエイドとアルリヤド号が出場し、危なげなくノーミス。17番目の広田龍馬選手とゼ号が出場するまでに3人馬が減点ゼロです。広田選手は前半好調でしたが、10番のトリプルの入りで踏み切りが近すぎ、馬が止まってしまいました。3落下と1拒止で減点16。
27番に出場のサウジアラビアのプリンス、アブドゥラ・アルサウドはアーヘンの世界選手権にも出場していましたが、ノーミスでクリアラウンド。
20分のブレークの後、桝井俊樹選手とジー・エール号がトリプル10番のBの惜しい落下、減点4のみで走行を終えました。
頼みの綱は日本選手のアンカー、50番目の福島大輔選手とロイヤルセレクション号ですべてうまくいったように見えましたが、最後の障害13番のオクサーを落下して減点4で終了。その後、カタールのユサフ・アーマド・アル・ルマイチとナガノ号が減点0を出し、初日の第1走行は5人馬の満点を出して終了しました。
アジア諸国の目を見張るような進歩の中にあって、日本は団体7位(15カ国中3カ国が失権で12カ国中)という無残な結果となりました。日本の過去のアジア大会における成績は1998年バンコクアジア大会で団体・個人とも金メダル。2002年釜山アジア大会では団体金・個人銅メダル。
「この結果は4年前の釜山のときから予測していた。日本の馬術界は、アジアの二流国にならないように、馬術界全体で真剣に取り組まなければならないときに来ている。良い馬を調達するためにはどうすればよいか−。とにかく今大会は3位以内に入ることを祈って明日11日の2回目走行に臨みます。まだ、可能性はあります」(東良弘一障害監督)
11日の2回目走行は朝9時から、同じ経路で行われます。

<日本選手の成績>
6位 福島大輔 ロイヤルセレクション −4
6位 桝井俊樹 ジー・エール −4
39位 広田龍馬 ゼロ −16
44位 近森広行 スマートシール −24
 
<団体成績> (各チーム上位3名の減点の和)
1位 サウジアラビア(−4)
2位 韓国(−8)
3位 アラブ首長国連邦(−12)
4位 カタール(−16)
5位 マレーシア(−20)
5位 フィリピン(−20)
7位 日本(−24)
7位 台湾(−24)
9位シリア(−28)10位香港(−40)10位イラン(−40)12位クゥエート(−52)


現地取材・撮影/大久保登喜子


福島大輔選手とロイヤルセレクション号


桝井俊樹選手とジー・エール号


広田龍馬選手とゼロ号


近森広行選手とスマートシール号