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総合馬術本部
2023 年 10 月 14 日
《かごしま国体》第4日レポート
 《特別国民体育大会(かごしま国体)》馬術競技は第4日の今日、5つの競技が行われました。

【第12競技-2 少年 団体障害飛越競技(準決勝・決勝)
 この競技は第2日に実施した第1回戦・準々決勝を勝ち上がった4チームが出場しました。決勝に進んだのは兵庫県と北海道。各チーム2名が自県の馬と対戦県の馬に乗ってコース走行を行うものです。兵庫県(松岡凛桜・大谷永吉)が総減点4で優勝、北海道(荻野哲・矢野朱莉・百瀬光)が減点8で2位、また、準決勝の結果により岩手県(船橋友希那・船橋慶歌)が3位となりました。


▲松岡凛桜
「馬が頑張ってくれて、私は乗っているだけでした。去年も北海道と対戦して、最後の最後に1落下してしまって勝てなかったので、今年は金メダルがとれて良かったです」


▲大谷永吉
「2回目の国体出場で、勝てて良かったです。相手チームの馬に乗るのは難しいところもありましたが、楽しく乗れました。相方の馬が頑張ってくれました」

【第17競技 少年 自由演技馬場馬術競技】
 この競技はFEI自由演技ジュニアライダー馬場馬術課目で実施、11人馬が出場しました。地元・鹿児島県の日高凱斗&サー・ギャラントが72.350%の高得点で、初日の規定演技に続いて優勝しました。2位は岸本レイナ&フュースティン(埼玉県)69.435%、3位は中本翔也&ギャビデルギャビVCG(奈良県)69.345%でした。


▲日高凱斗&サー・ギャラント
「馬場馬術は2冠を目標にしていたので、それを達成できて良かったです。今日は、初日の規定演技よりも攻めに出るという姿勢で臨みました。ミスは出てしまいましたが、良い手応えを感じることができました」

【第18競技 成年男子 国体大障害飛越競技】
 150cmクラスのこの競技には9人馬が出場しました。地元代表の村岡一孝&エリオットⅥが最初に登場してクリアラウンド。その後、クリアラウンドした人馬は出ず、村岡&エリオットⅥの優勝が決まりました。2人馬が減点4でタイムの早い順に、2位は川口大輔&サムライブルー(静岡県)72.72秒、3位は谷口真一&カムアンドフィール(滋賀県)77.92秒でした。


▲村岡一孝&エリオットⅥ
「最初の出番で、自分がぶちかまして後ろの選手にプレッシャーをかけるという気持ちで臨みました。馬を信じて走れたことも良かったですし、みんなの応援も力になりました」

【第19競技 成年女子 トップスコア競技】
 障害物ごとに決まった点数がつけられていて、クリアするとその点数が加算されていくトップスコア。60秒以内に何点取れるかを競うもので、1000点超えが入賞(8位)の目安です。出番1番の古川芙三子&ベン(福岡県)が早速1060点を出すと、続く原田いずみ&ディナスティ(鹿児島県)が1410点のハイスコアをマーク。その後、21人馬が走行しましたが、この点数を超える人馬はいませんでした。原田&ディナスティが優勝、2位は柿平紗枝&ホワイトチョコレート(長崎県)1360点、3位は山林真由美&インデラZ(鳥取県)1270点でした。原田とディナスティで、鹿児島県は今日3勝目となりました。


▲原田いずみ&ディナスティ
「初日にミスして点数をとれなかったので、今日はそれを取り返したいと思っていました。ディナスティは高齢ですが、頑張ってくれました。ディナスティだからできるコースを組んでもらって、それがうまくいって良かったです」

【第20競技 少年 ダービー競技】
 長丁場のコースに自然に近い障害物が設置されるダービー競技。全長670mのコースに19人馬が挑みました。佐々木真平&黒姫(長野県)と原田璃空&クレオパトラ(鹿児島県)がクリアラウンドして一騎打ちのジャンプオフが成立。先に走行した佐々木&黒姫は攻めの走行で39.19秒でダブルクリアラウンド、後攻の原田&クレオパトラはさらに攻めた37.12秒で、トップスコアで優勝した原田いずみとの親子優勝を決めました。3位はオリジナルコースで1落下した広田大和&キャンベラZ(栃木県)でした。


▲原田璃空&クレオパトラ
「佐々木くんのタイムを上回るために、勝負を賭けていかないといけないという気持ちで走りました。自分にとってこれが最初で最後の国体なので、ここで結果を出せて良かったです」

 第4日を終え、地元鹿児島県は105点を獲得して、すでに天皇賞獲得を決めています。
 最終日(10月15日)は成年女子自由演技馬場馬術競技、少年トップスコア競技、成年男子六段障害飛越競技が行われます。

結果や出番は特設サイトをご覧ください。


 
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総合馬術本部
2023 年 10 月 13 日
《かごしま国体》第3日レポート
 《特別国民体育大会(かごしま国体)》馬術競技は第3日の今日、5つの競技が行われました。

【第8競技-2 成年男子 国体総合馬術競技】
 馬場馬術と障害馬術の2競技の合計減点を競う複合競技。馬場馬術競技終了時点で点差が小さく、障害馬術競技で1つでも落下すると順位が大きく変わる状況でした。出場16人馬のうちクリアラウンドは5人馬。暫定3位だった杉谷泰造&ジータ(大阪府)がクリアラウンドして減点30.7で優勝、上村司&パーシー(鹿児島県)は7位から2位、横山瞬&モナベール(北海道)は9位から3位へと大きく順位を上げました。


▲杉谷泰造&ジータ
「国体優勝は大分大会以来、15年ぶりです。馬をしっかり調整してくれたクラブのスタッフに感謝ですね。県を代表して出場する国体の雰囲気は、アジア大会や海外の選手権に繋がるものなので、若い選手のためにこれからもずっと続けてほしい大会です」

【第13競技 成年男子 自由演技馬場馬術競技】
 JEF自由演技国体成年馬場馬術課目で実施したこの競技には9人馬が出場しました。稗田龍馬&トレフィンガースタンレイ(兵庫県)が71.225%で初日の規定演技に続いて優勝、照井駿介&フュースティン(埼玉県)が70.345%で2位、大塚敬仁&ドロップショット(神奈川県)が70.220%で3位となりました。


▲稗田龍馬&トレフィンガースタンレイ
「初日よりも馬が柔らかく動いていました。途中で大きくつまづくアクシデントがあって焦りましたが、立て直して大きな仕事ができました。去年の7月からこの馬と競技に出ているのですが、一度も負けたことがありません。記録がストップしなくて良かったです」

【第14競技 少年 二段階障害飛越競技】
 出場24人馬のうち第二段階に進んだのは8人馬でした。減点0は3人馬で、出番1番で走行した黒川美乃里&ペルセダンジュ(山口県)が27.25秒(第2段階タイム)で優勝しました。2位は28.47秒の新上聖直&スピリタス(香川県)、3位は28.71秒の北井聖人&ミラナ(神奈川県)でした。


▲黒川美乃里&ペルセダンジュ
「1番だったので他の選手の障害間の歩数を見ることができず、逆に迷いなく思った通りの走行ができました。今日がこの馬とのラストランだったので、最後の最後に優勝することができて本当に嬉しいです」

【第15競技 成年女子 標準障害飛越競技】
 出場21人馬のうち7人馬がクリアラウンドしてジャンプオフに進み、4人馬がダブルクリアラウンドしました。トップタイムで優勝したのは藤田かれん&コンテラス(神奈川県)37.43秒、2位は高橋朱音&ドゥウイネッテ(京都府)37.95秒、3位は鈴木爽日&アヴィオン(宮城県)38.81秒でした。


▲藤田かれん&コンテラス
「ジャンプオフを目指していたので、最初の走行でクリアラウンドした時は本当に嬉しくて、ジャンプオフは『楽しむぞー!』という気持ちで臨みました。馬にブルーリボンをプレゼントすることができて大満足です」

【第16競技 少年 リレー競技】
 この競技は、2人馬でチームを組んでスピードアンドハンディネス方式で一つのコースを走行します。2人馬がともにスピーディかつ小回りの走行で、かつバトンタッチもスムーズだった静岡県(川村颯太&ハーベスト、浅川駿萬&ルーニー)が59.52秒で優勝しました。2位は千葉県(小泉可憐&デスペラードAM、平松春乃&アジュールJH)67.14秒、3位は三重県(山下泰芽&ジェラール・ピケ、真川葵衣&コビーナ)68.43秒でした。


▲川村颯太&ハーベスト
「できるだけ速く走って、後段にプレッシャーがかからないようにしたいと思っていて、2番から3番に向かうところで内を通りました。優勝できて嬉しいです」


▲浅川駿萬&ルーニー
「3番の内を通ったのを見て『勝った!』と思いました。優勝できてとても嬉しいです。今日のMVPは颯太くんです!」

 第4日は少年自由演技馬場馬術競技、成年男子国体大障害飛越競技、少年団体障害飛越競技(準決勝・決勝)、成年女子トップスコア競技、少年ダービー競技が行われます。
 
結果や出番は特設サイトをご覧ください。


 
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総合馬術本部
2023 年 10 月 12 日
《かごしま国体》第2日レポート
 《特別国民体育大会(かごしま国体)》馬術競技は本日2日目。第7競技から第12競技までの6競技が行われました。

【第7競技 成年女子 馬場馬術競技】
 この競技はFEIセントジョージ賞典で行われ、12人馬が出場しました。上位3人馬が大接戦となりましたが、それを制したのはコンビ8年の稗田奈緒子&ファンタスティコ(兵庫県)で67.647%でした。2位は髙松優希&エルメス・デアツヴァイタ(東京都)67.529%、3位は中村公子&ジェームスディーン4(奈良県)67.294%となりました。


▲稗田奈緒子&ファンタスティコ
「今日はちょっと馬が緊張していたので、一度朝に軽く運動してから本番に臨んだところ、競技に集中してくれていい状態で乗れたと思います。最終日の自由演技も出ます。今回のために曲を新しくつくってきたので、楽しくやりたいと思います」

【第8競技-1 成年男子 国体総合馬術競技(馬場馬術)】
 この競技は馬場馬術と障害馬術の2競技の合計減点で順位を決定します。今日は馬場馬術競技が行われ、篠原正紀&クアトロS(東京都)が減点28.7でトップに立ち、それを減点29.6の片山淳&ラッキーユー7(徳島県)、減点30.7の杉谷泰造&ジータ(大阪府)が追っています。障害馬術競技は明日(10月13日)実施されます。

【第9競技 成年女子 ダービー競技】
 全長720mに18障害が設置されたこの競技には18人馬が出場し、4人馬がオリジナルコースを減点0でゴールしてジャンプオフに進みました。岡本果林&ジゴロ(兵庫県)が32.91秒でダブルクリアラウンドすると、広田思乃&キャンベラZ(栃木県)が30.77秒で首位に。続いて登場した地元・鹿児島県の村岡のぞみ&クレオパトラはそれをさらに上回る29.76秒でゴールして優勝を決めました。広田&キャンベラZが2位、岡本&ジゴロが3位でした。


▲村岡のぞみ&クレオパトラ
「コロナで延期になってから、馬も人も苦労したことはありましたが、皆さんに支えていただいてここに出られたことが嬉しかったです。今日は馬を信じて走行しました。明日は別の馬で標準競技に出ます。その馬の良さ活かした走行をして、それが鹿児島の得点につながるといいなと思っています」

【第10競技 少年 標準障害飛越競技】
 この競技には22人馬が出場し、9人馬がジャンプオフに進みました。ダブルクリアラウンドは4人馬で、優勝は31.41秒の広田大和&ニック・オブ・タイム(栃木県)、2位は真川葵衣&コビーナ(三重県)32.03秒、3位は川村颯太&ハーベスト(静岡県)33.51秒でした。広田は地元開催だった昨年の大会で叶わなかった種目優勝を、1年越しで達成しました。


▲広田大和&ニック・オブ・タイム
「去年は馬の力を発揮させられなかったことが悔しく、今日は勝ちたいというより楽しく走ってこようという気持ちが強かったです。この後はリレーとダービーに出ます。馬をしっかりケアして万全の状態で臨みたいです」

【第11競技 成年男子 スピードアンドハンディネス競技】
 この競技には21人馬が出場しました。出番6番の佐藤賢希&兀地(長野県)が、その時点のトップタイムより9秒ほど早い66.26秒を出しましたが、山口敬介&クインティナ(滋賀県)がそれをさらに9秒近く縮めて57.96秒で優勝しました。2位は福島大輔&アジュールJH(千葉県)64.99秒、3位は佐藤&兀地でした。


▲山口敬介&クインティナ
「昨日のトップスコアでは最後に佐藤選手と兀地に抜かれて2位だったので、今日は何とか勝ちたいという気持ちでした。このコンビの走行を見て、普通に行っても勝てないと思ったので、とにかく行きました。全ての障害で予定より1歩少なかったのですが、馬が頑張ってくれました」

【第12競技 少年 団体障害飛越競技(1回戦・準々決勝)】
 この競技はトーナメント戦で、第2日の今日は1回戦と準々決勝が行われ、鹿児島県、兵庫県、北海道、岩手県が準決勝進出を決めました。準決勝・決勝は第4日(10月14日)に行われます。

 明日(第3日)は成年男子自由演技馬場馬術競技、少年二段階障害飛越競技、成年女子標準障害飛越競技、少年リレー競技、成年男子国体総合馬術競技(障害飛越)が行われます。

 結果や出番は特設サイトをご覧ください。。


 
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総合馬術本部
2023 年 10 月 11 日
総合馬術 パリオリンピックの団体枠獲得
 来年のパリオリンピックの総合馬術競技団体出場枠を日本が獲得しました。6月にアイルランドで開催されたグループF&G地域予選のCCIO3*-L Millstreetには、日本、中国、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカの5ヵ国が出場、この上位2ヵ国に団体枠が与えられるというもので、結果はオーストラリアが1位、中国が2位、日本が3位でした。
 しかし、中国チームの馬匹1頭から治療用規制物質が検出されて成績が抹消されたことにより、中国は減点207.2で4位に、減点125.7の日本は2位に上がって団体枠を獲得したことが、10月10日にFEIから発表されました。
 現在のところ、総合馬術の団体枠を獲得しているのは、フランス、ドイツ、アメリカ、ニュージーランド、イギリス、アイルランド、スウェーデン、スイス、ベルギー、オランダ、ポーランド、オーストラリア、イタリア、日本の14ヵ国。10月26日~29日に開催されるグループD&E地域予選で残り2枠が決まります。
 
細野茂之監督コメント
「深夜に嬉しいニュースが舞い込んできました。6月の地域予選で団体枠を逃した時はショックでしたが選手たちは気持ちを切り替えてその後、個人枠獲得に向けて頑張ってくれていました。しかし、今回このような発表があり、団体を組んでパリに出場できることになって正直ホッとしました。新たなスタート、チャレンジの始まりとなります。心を整えて今度こそ皆様の期待にお応えできるよう精進してまいります。さらなる応援の程、よろしくお願い致します」

 
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総合馬術本部
2023 年 10 月 11 日
《全日本総合》大会スケジュール/特設サイトについて
令和5年10月20日(金)から22日(日)まで三木ホースランドパークにて行います《第53回全日本総合馬術大会2023・CCI3*-S / CCI-1* Miki》の大会スケジュールを発表します。

大会スケジュール(タイムテーブル)
大会スケジュール(タイムライン)

 
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尚、上記スケジュールは変更される可能性があります。
最新のスケジュール、競技結果、出番等は特設サイトにてご確認ください。
・出場選手は特設サイトトップページから「ドーピング防止eラーニング」を受講してください。
・未成年の出場選手で大会期間中保護者の帯同がない場合は、特設サイトトップページから「落馬に対する保護者委任状フォーム」をご提出ください。

【大会特設サイト】https://sites.google.com/view/sreventing2023/
あるいはQRコードから。


 
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総合馬術本部
2023 年 10 月 4 日
《全日本総合》厩舎セキュリティー/保護者委任状について
令和5年10月20日(金)から22日(日)まで三木ホースランドパークにて行います《第53回全日本総合馬術大会2023・CCI3*-S/CCI1* Miki 》の参加団体は、以下の2点をご確認ください。

【厩舎セキュリティー】
厩舎地区への立ち入り大会が用意するリストバンドを着用した方に限ります。参加団体には、参加選手数プラス参加馬匹一頭につき4本のリストバンドを入厩時(原則)に配布します(例:選手2名、3頭でのエントリー→2+12=14本分交付)。なお、衛生上及びセキュリティーの観点からリストバンドの複数人数での共有・譲渡は固くお断りします。また、割り当て本数を超えての配布はいたしません。
リストバンドの着用がない方の厩舎地区への立ち入りは固くお断りいたします。

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【未成年者】保護者委任状フォーム提出について
未成年(18歳未満)の参加選手で、大会期間中保護者の帯同がない場合、落馬後の再騎乗についての判断に関する委任状の提出が必要です。
委任状は以下のフォームで当該選手の来場前にご提出ください。
※保護者が帯同される場合は委任状提出は不要です。
委任状フォームはこちら


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※来場者は大会役員・係員・スタッフの指示に必ず従ってください。従っていただけない方は退場していただく場合があります。

※今大会での取材/撮影目的でのご来場はこちらまでメールでお問合せください。

 
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総合馬術本部
2023 年 10 月 2 日
《杭州アジア大会》10月2日レポート
 《第19回アジア競技大会(2022/杭州)》馬術競技は、総合馬術最終日、障害馬術競技が行われました。


▲総合馬術団体銀メダル!  ©FEI/Yong Teck Lim

 団体戦、2日目を終えて2位につけたTEAM JAPANは、3頭ともホースインスペクションを通過して、最後の戦いに臨みました。出番順は個人暫定順位のリバースオーダーで、日本は楠本將斗&ヴィックデュジゾールJRA(ラクエドラゴンホースパーク)、中島悠介&クレジットクランチ(乗馬クラブエトワール)、吉澤和紘&ペニーグランツ(JRA馬事公苑)の3人馬全てがクリアラウンドしました。
 これにより、TEAM JAPANはトータル減点92.7で銀メダルを獲得しました。優勝は減点86.8の中国、3位は減点93.9のタイでした。
 また、個人戦では、吉澤&ペニーグランツが銅メダルを獲得しました。優勝は
 HUA Tian&POSEIDONS ADMIRAL(中国)、2位はSAMRAN Korntawat&BILLY ELMY(タイ)でした。


▲吉澤和紘&ペニーグランツ
「団体金メダルが目標でしたが、優勝した中国は本当に強くて逆転することはできませんでした。ただ、今日の障害馬術は3人ともベストを尽くして減点0で締めることができたので、僕たちにとっては金メダルに近い銀メダルだと思っています。最後まで諦めない日本のチーム力を見せられたと思います。昨日、平永選手が失権してしまいましたが、その後も全力でサポートしてくれていたので、今日は僕ら3人がしっかりメダルを獲って、もう一度4人で表彰式、ウィニングランという気持ちがあったので、それを叶えることができて嬉しかったです。本当にいいチームでした。個人銅メダルはラッキーでした。JRAの先輩でオリンピック4位だった戸本(一真)さんの言葉に『上位のミスを願う人間にはメダルは来ない』というものがあり、自分の実力でメダルを獲れる選手にならないといけないと思っていたので、とにかく自分のベストを尽くすことだけを考えていたら、このような結果になりました。サポート、応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。ただただ感謝の気持ちでいっぱいです」


▲楠本將斗&ヴィックデュジゾールJRA
「チームで銀メダルを獲れたのはすごく嬉しいです。初日は4位スタートで、自分も意気込んで臨んだ馬場馬術で思ったような結果が出せなかったことで、かなり落ち込みました。昨日と今日はかなりプレッシャーもあったので、今はホッとしています。障害馬術はヴィックも得意なので信頼していますし、落ち着いて走れました。初めての国際競技でしたが、自分も戦えるという自信にもつながりました。銀メダルですごく悔しいし、吉澤さんの(個人戦の)表彰式がかっこ良くて、いつか自分も立ちたいなと思いました。今回の経験や感じたことを自分の胸にしまって、次のアジア大会やオリンピックを目指していく上で大事なものを見つけていきたいです」


▲中島悠介&クレジットクランチ
「馬は一生懸命頑張ってくれて、今やれることは出し切ったのですが、悔しいという気持ちが先行しています。銀メダルを獲得した達成感はありますし、誇らしくもありますし、得るものも大きかったですが、やはりアスリートとしては、ウィニングランで先頭を走れないのは悔しいですね。大会延期などいろいろなことがありましたが、8年間コンビを組んで信頼しているクレジットクランチとの集大成としてここに来ることができて良かったです。馬場はもう少し高い点数を取りたかったですが、それ以外の部分ではベストパフォーマンスができたかなと思います。これまで助けてくださったたくさんの方に感謝の気持ちでいっぱいですし、クランチのオーナーさんにも会場で見ていただけて良かったです」


▲平永健太&デュークオブサセックス
「表彰式の入場の時に根岸コーチが拍手してくれたのですが、そこで悔しさが一気に溢れました。今日もチームのみんなと一緒にコースの下見をして、ウォームアップアリーナで練習のサポートをしたり、キスアンドクライに立ったりしました。一緒に戦っている感じで、みんなに『普段通りいこう』と声をかけました。吉澤さんの走行の時は心臓がはちきれそうでした。減点0でゴールを切った時にはめちゃくちゃ嬉しくて、『ありがとう』という気持ちでした。個人としてはこの悔しさでますます上に行こうと思いましたし、次の大きな舞台でこの悔しさが必ず役に立つと信じています。次の目標は10月の全日本選手権です。何がなんでもという気持ちです」


細野茂之監督
「今回のアジア大会は若手の登竜門という位置づけで、選考条件としてオリンピック、世界選手権出場者を除くなど、当初はそれで結果が出せるのかという心配の声も多く聞かれました。もちろん、目標は金メダルだったので悔しさはありますが、国際経験の浅い選手たちが互角に戦い、銀メダルを獲得できるまで成長したことを大変嬉しく思います。初日は4位スタートで金はおろかメダルを逃すのではという不安もありましたが、選手たちが集中力を欠かさず頑張ってくれました。また、クロスカントリーで失権してしまった平永選手が、気持ちを切り替えて全力でサポートにまわってくれたことも、国際競技初出場だった3人にとっては心強かったと思います。選手と馬は100%以上、200%くらい頑張ったと思います。このことは本人たちはもとより国内で活動している選手にも夢と希望と自信を与える結果だと思います。また、現地や日本でサポート、応援してくださった皆さんには深く御礼を申し上げます。本当にありがとうございました」

アジア大会馬術競技の出番・結果はこちらから

総合馬術個人戦の結果はこちらから

 
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総合馬術本部
2023 年 10 月 2 日
《杭州アジア大会》10月2日速報
《第19回アジア競技大会(2022/杭州)》馬術競技、総合馬術競技は団体銀メダル、また、個人戦では吉澤和紘&ペニーグランツが銅メダルを獲得しました。
後ほど、詳しい順位や選手コメントなどを含めた記事を掲載します。


▲TEAM JAPAN 銀メダル!


▲吉澤和紘&ペニーグランツ 個人銅メダル!

 
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総合馬術本部
2023 年 10 月 1 日
《杭州アジア大会》10月1日レポート
 《第19回アジア競技大会(2022/杭州)》馬術競技は、総合馬術競技2日目、クロスカントリー競技が行われました。
 
 TEAM JAPANは一番手の平永健太&デュークオブサセックス(乗馬クラブクレイン)が、18番障害でトータル3回目の反抗を喫して失権してしまいましたが、自身の走行から得た情報をすぐに後続の3選手に伝えました。それを受けて走行した吉澤和紘&ペニーグランツ(JRA馬事公苑)、中島悠介&クレジットクランチ(乗馬クラブエトワール)、楠本將斗&ヴィックデュジゾールJRA(ラクエドラゴンホースパーク)はいずれも減点0、インサイドタイムでフィニッシュしました。
 2日目を終えた時点で、吉澤&ペニーグランツが減点28.6で4位、中島&クレジットクランチが減点31.6で9位、楠本&ヴィックデュジゾールJRAが減点32.5で11位、団体戦はトータル減点92.7で日本は2位まで上がりました。
 現在1位は中国(減点86.8)、3位はタイ(減点93.9)、4位は香港(減点95.6)、5位のインド(減点1070.8)は3人馬でチームを組んでいましたが、1人馬が失権して減点1000が加算されています。
 明日は朝8時(日本時間9時)から第2回ホースインスペクションが行われ、合格した馬が最終種目の障害馬術競技に進みます。
 障害馬術競技のスタート時刻は9時30分(日本時間10時30分)、出番順は暫定順位のリバースオーダーです。


▲平永健太&デュークオブサセックス
「待機馬場から馬の反応がいつもと違うことを感じていました。6番障害の後に少し水に入るところでも躊躇し、その後も水が見えると行かなくなってしまいました。10番で2反抗があったところで普通だったらリタイアするのですが、今回は団体戦で、チームの一番手として後続の選手にコースの情報を伝えるという使命があったので、馬にはもう少し頑張ってもらって、行けるところまで行こうと思って走りました。プレッシャーはかけてしまいましたが吉澤選手が流れを変えて後続選手も良かったので、個人としては悔しいですが、チームとしては昨日よりも2つ順位を上げて今2位ですので、まだまだこれからです。最終日に向けて一丸となって戦います」


▲吉澤和紘&ペニーグランツ
「前半は数ヵ所、踏み切りをはずしてしまったところもあって馬に助けられっぱなしでしたが、途中からフィットしていい感じで走ることができました。減点0でゴールした時は嬉しかったです。タイムも5分のところでキャッチアップできていたので、そこからは無理せずにタイムインできるようセーブしました。トップバッターの健太が失権してしまったのですが、馬をおりてからすぐに来てくれて、コースのことを教えてくれたのでそれがとても助けになりました。そのおかげもあって団体順位が2位まで上がってきています。明日は、他のチームがどうこうということではなく、団体金メダルに向けてベストが尽くせるよう頑張ります!」


▲中島悠介&クレジットクランチ
「クランチはスーパーホースです。いつも助けてくれるので、僕はあの子の気持ちを削がないようにすることを心がけています。道中も馬と会話しながら走り、クランチが自分から障害を見つけて『これだね』と言って向かって行ってくれました。失敗もいいこともたくさんあったあの子との8年間の全てが詰まった走行だったと思います。こちらの会場に来てからずっと良い状態を保っていて、さすがに少し疲れは見えますが、強力なチームメンバーとスタッフの後押しをもらって、しっかりインスペクションを通過して、得意な障害飛越で魅せたいです。チームの一人一人がしっかりやり切れば、自ずと結果がついてくると思っています」


▲楠本將斗&ヴィックデュジゾールJRA
「スタート前は、『俺が止まったらメダルがなくなる』など、いろいろ考えてしまって緊張しました。でも、3人の先輩たちが来てくれてアドバイスをもらったので、気持ち良く走れました。減点0でゴールを切れた時は嬉しかったです。昨日の馬場で思うような結果が出せなかったことが悔しくて、結構落ち込んで引きずっていたのですが、今日はちょっとそれを返せたかなと思います。気がついたら団体2位でしたが、『昨日の馬場がもっと上だったら、もっと余裕があったのに』と、自分の不甲斐なさを感じています。明日に向けてしっかり馬をケアしてインスペクションを通過して、金メダルを目指していきます」

アジア大会馬術競技の出番・結果はこちらから

総合馬術馬場馬術+クロスカントリー競技の結果はこちらから

総合馬術障害馬術競技の出番はこちらから(これは暫定で、ホースインスペクション後に確定します)。

↑いずれも詳しい情報はPDFのアイコンがついているOfficial Reportをクリックすると入手できます。

 
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総合馬術本部
2023 年 9 月 30 日
《杭州アジア大会》9月30日レポート
 《第19回アジア競技大会(2022/杭州)》馬術競技は、総合馬術競技がスタートしました。団体戦には日本、タイ、香港、インド、中国の5チームが出場、また、韓国とウズベキスタンから1人馬ずつ個人戦のみに参加しており、合わせて21人馬となっています。
 初日の今日は馬場馬術競技が行われました。TEAM JAPANは、出番順に、平永健太&デュークオブサセックス(乗馬クラブクレイン)が減点30.5で暫定12位、吉澤和紘&ペニーグランツ(JRA馬事公苑)が減点28.6で6位、中島悠介&クレジットクランチ(乗馬クラブエトワール)が減点31.6で13位、楠本將斗&ヴィックデュジゾールJRA(ラクエドラゴンホースパーク)が減点32.5で17位でした。
 団体戦の成績はチーム内上位3人馬を合計するもので、5チームとも小差です。現在のところ、1位は中国(減点85.2)、2位は香港(減点86.8)、3位はインド(減点88.9)、4位に日本(減点90.7)、5位はタイ(減点91.9)となっています。


▲平永健太&デュークオブサセックス
「チームのトップバッターを任せていただいたので、自分らしさを出して、チームの流れをつくっていこうという気持ちで臨みました。明日のクロスカントリーは、ストライドの大きい馬なので、良いリズムで、馬が気持ちいいところで走れればタイムインできると思います。最終日の障害馬術まであるので、ロスなく、できるだけ体力を温存していくつもりです」


▲吉澤和紘&ペニーグランツ
「今日はびっくりするくらい馬が集中していて、僕も落ち着いていられたので、スマイルで入場しました。こんな感覚は初めてかもしれません。最低でも70%を超えたかったので、その目標をクリアできて嬉しいです。ストライドの大きいペニーグランツには向いているコースだと思うので、明日のクロスカントリーも引き続き馬を信じて臨みます。チームで力を合わせて最後まで頑張りたいです」


▲中島悠介&クレジットクランチ
「馬がいつもより張り切り過ぎてしまって、細かいミスが出てしまいました。ただ、チーム全体の雰囲気が良くて、サポートしてくださる方を含め心強いメンバーなので、不安なく競技に臨めました。日本で走ってきたコースの方がタフでテクニカルでしたし、今回のコースは馬にフィットすると思うので、明日も自信を持って臨めると思います。しっかりやり切りたいです」


▲楠本將斗&ヴィックデュジゾールJRA
「緊張せずに演技はできたのですが、(馬の)舌が出てしまいました。ずっとこれが課題で対策もしてきたのですが、悔しいです。経験豊富な先輩たちが優しく、いろいろ助けてもらっています。その中で僕がチームの4番手に指名されたのは、思い切って行けるように、ということだと思っています。今は悔しい気持ちが強いですが、明日のクロスカントリーに向けて、どんどん前を向いていくしかないと思っています」

 明日のクロスカントリー競技での出番と時間は次の通りです。

3番   8:19(日本時間9:19)平永健太&デュークオブサセックス
8番   9:06(日本時間10:06)吉澤和紘&ペニーグランツ
14番 10:03(日本時間11:03)中島悠介&クレジットクランチ
19番 10:51(日本時間11:51)楠本將斗&ヴィックデュジゾールJRA

アジア大会馬術競技の出番・結果はこちらから

総合馬術馬場馬術競技の結果はこちらから

総合馬術クロスカントリー競技の出番はこちらから

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