世界馬術選手権
2022 年 9 月 18 日
《総合馬術世界選手権》9月17日レポート【前編】
 世界馬術選手権大会-Pratoni 2022(イタリア)はクロスカントリー競技が行われました。全長5600mのアップダウンが厳しくハイレベルなコースに30障害(42飛越)が設置され、規定タイムは9分50秒となりました。TEAM JAPANは全頭完走。現在のところチーム減点111.9で、暫定7位につけています。

 一番手の北島隆三&セカティンカJRA(乗馬クラブクレイン)はすべての障害をダイレクトルートで飛越しましたが、規定タイムを25秒オーバーして減点10が加わり、ここまでのトータルは減点42.2となりました。


▲北島隆三&セカティンカJRA ©FEI /Massimo Argenziano
「今日はスタートからリズムがつかめなくて踏み切りが見えず、ひどい走行になってしまいました。そのせいで馬にだいぶ負担がかかってしまい、後半は疲れてタイムがかかったと思います。1つの障害ごとに踏み切りで1秒ずつ余計にかかったとしたら、それが20あれば20秒になってしまいます。もっとちゃんと乗れていたら、タイム減点もずっと少なかったはずです。スタートからゴールまで頑張って助けてくれた馬には感謝しかないです。明日に向けてはしっかりケアしてインスペクションに合格することが第一。ジャンプが苦手な馬ではないので、最善を尽くすだけです」

 大岩義明&キャレ(株式会社nittoh)は最初の難関、急坂を下ってナロー障害を飛越する第7障害のコンビネーションで拒止があり、それ以降はほぼロングルートを選択。80秒のタイムオーバーとなりましたがゴールを切り、トータル減点は91.0となりました。


▲大岩義明&キャレ ©FEI /Massimo Argenziano
「最初の拒止があった時点で、ゴールすることを最優先に考えてロングルートを通ることを選択しました。馬のコンディションが良くない僕のチーム内での立ち位置は、四番手(の戦力)として他の選手のプレッシャーを軽減することだと思っているので、ゴールを切ることでチームに貢献できて良かったです。明日のホースインスペクションにチームとして4頭連れて行ける状況をつくるために、良いコンディションに回復させるよう努めます」







このチーム派遣事業は競技力向上事業助成金を受けて実施されています。
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